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"日本の心"が凝縮されている。

俗界から離れ、夜の花街で芸者さんをお座敷に呼んで遊ぶのは、お金持ちの旦那衆というイメージがある。

いまの時代も、昔より門戸が開かれたといえ一見さんは座敷にはあげてもらえない。花街のお茶屋さんは、昔から「第二のお家」という気持ちで御贔屓さんをおもてなしをしている。そのお家に見ず知らずの人をあげない、という習慣がある。最もな理屈である。


ここ数年、フェイスブックで京都祇園、金沢、高知、東京などなどの花街の芸者衆のお姉さんがたと繋がっている。芸者衆もSNS等で情報を発信し開かれた花街を紹介している。お陰で花街の伝統文化や習わし等に関心を寄せるひとりになっている。

昔、何度かお客さんに連れられ祇園のお茶屋さんに連れて行ってもらったことがあるが、俗界にたっぷり浸かっていた当時は、あのお遊びの粋さを知る由もなかった。


そのお茶屋さんには、御贔屓さんをおもてなしする芸者さんが、それぞれに所属している。芸者さんには、ご承知のとおり「舞妓」さんと「芸妓」さんがいる。舞妓さんは、十代からお茶屋さんに入り芸妓さんになるために数々の稽古事や行儀作法を学ぶ。その稽古事には、舞踊、お囃子(笛・小鼓・大鼓)、三味線に唄(長唄・常磐津・清元・小唄)、そしてお茶等々、かなり厳しい稽古が続くという。一つだけでも稽古するのが大変なのに、と思ってしまう。


晴れて21歳になると芸妓としてお店にでて、舞妓時代に鍛え磨かれた技能をお客様のお座敷で披露する。

芸妓さんは、舞妓時代といくつかの違いがある。その大きな違いはまずし頭。舞妓さんは地毛(自髪)で結うが、芸妓さんはかつらを被る。写真を見ると確かにそのようだ。

着物は、舞妓さんは中振り袖で肩を縫い上げ、帯は長くだらりと垂れ下げる。そしておこぼ(こっぽり)を履く。それに対して、芸妓さんは袖も短く帯は太鼓を結ぶのが普通のようだ。


この花街には、伝統文化が根強く伝承されている。古くからの慣習や習慣、そしてお座敷、その空間、芸者さんの衣装や外観、さらにおもてなしをする技能等々あげれば切りがないぼどある。

なによりもこの花街には、お客様をおもてなしする心、つまり"日本の心" が凝縮されている。

そんな花街の世界へ自分の意志でチャレンジする十代の女子が少し増えていると聞く。数少ない日本の伝統文化伝承者としてきばってほしいものである。


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写真は、Yahoo画像より転載







by ipc_watanabe | 2017-07-02 11:54 | 日本の伝統文化 | Comments(0)

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