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茶席に生野菜が飾られていた

先日の茶会の待合席で飾られた生野菜に、参加された方たちが大変関心を持たれていた。
なんで花ではなく野菜?というお声が届いた。

よく禅寺では、十牛の庭と称する庭園を見かける。また牛と牧童の画のお軸が掛けてある。
それは、牛を"真の自己"にたとえ、牧童を禅修業者とし、牛と牧童によって修業の段階を表しているという。
禅林の修業では、時給自足の作業も大事な修業のひとつとされている。その時給自足の農耕生活に欠かせないのが牛である。

茶席にかけられていた画は、農作業を終え牛に乗って童子が家に帰る途中ののどかな雰囲気が伝わってくる。
収穫した野菜などを持ち帰ってその夜の食の足しにしたはずであろう。その野菜類を、待合席に設えてあった。
生野菜の飾りの意図が見えてきた。

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by ipc_watanabe | 2019-03-12 15:06 | 文人茶一茶庵「易社」 | Comments(0)

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